深夜目線【東京深夜営業】
日本有数の避暑地として全国的に有名な軽井沢町。
自宅からそう遠くない場所なので
観光客が押し寄せる行楽シーズンを避けては、
涼やかな風を感じたい休日にちょくちょくランチやカフェに出向いております。
冷涼な場所柄、夏には観光客と別荘所有者で町は大変な賑わいを見せる反面
冬は一転、この地に移住してきた東北や北海道の豪雪地帯・雪国出身者が
「こんな寒さは経験した事ない!寒すぎて肌が痛い!(笑)」
といわしめる程の厳しい寒さに。
春夏と人で賑わう通りも、観光客が激減する冬から翌年の春先まで
地元客向けの一部の店舗を除いてほとんどのお店がクローズしてしまいますので、
見事なゴーストタウンと化してしまいます。
夏と冬で極端な表情の差を見せるのも軽井沢ならでは。
軽井沢町自体の財政は、別荘所有者からの安定した固定資産税に加え
上記の観光関連の収入で日本有数の財政健全度を誇るんですが、
夏と冬の極端な観光客数の差は地元で飲食業やおみやげ店などを経営する方々にとっては
大変な死活問題なんです。もし突発的要因で夏の売り上げが激減するような事があれば・・・。
話は飛んで、東京出張が終わり愛する東京から名残惜しく
地元へ帰る最終新幹線の時刻が午後10時頃。乗車時刻までの約30分程、
東京駅前の新丸ビル展望テラス席で今日の1日を振り返って一人まったりするんですが、
毎回感じるのは同じ階にある飲食街の賑わい方が尋常じゃない事。
会社帰りと思われる男女の笑顔、女子会と思われる女の子達の賑やかな声、
間接照明で窓外の東京駅をガラス越しに見下ろしている
カップル達の会話が渾然一体となって通路に響きわたります。
新丸ビルの7階には軽井沢では知らぬ者のいない超有名ベーカリー「沢村」の東京支店の一つ、
『欧州小皿料理 沢村』が出店しています。(東京では広尾・新宿と出店してますね)
食べログでも高評価の目安3.5ポイントを余裕でクリアする
飲食業激戦区の東京で安定した人気を誇るお店です。
この店の特徴としてはビルのテナントでありながら
営業時間がラストオーダー27時!の閉店時間は28時!!と長い事。
終電時間を余裕で過ぎた営業時間ですがタクシー乗り場は目の前ですし、
深夜の客層は千代田区・港区在住の近隣住民がターゲットなのでしょうか、
良さげな雰囲気がします。
翻って、本家軽井沢の旧軽通りに昨年オープンしたテラス席好き筆者オススメの
ベーカリー&レストラン沢村 旧軽井沢店の閉店時間は通常夜22時。
夏季限定で23時。ちなみに近隣のコンビニエンスストアは23時閉店(笑)
JR北陸新幹線・軽井沢駅横の軽井沢随一の観光スポット、
軽井沢(アウトレット)ショッピングプラザに至っては夜20時閉店です。
夏を避暑地で過ごす観光客と地元住民のナイトライフは遅くても23時で終わってしまうんです。
実は、軽井沢町は
『善良なる風俗を維持するための要綱』
という条例を制定しており
静穏と風紀の維持という理由から
午後11時から午前6時までの営業を禁止。
また夜間の静穏の保持の為、
午後9時から午前6時までの間の静穏を損なう行為も禁止。
午後9時以降の屋外における営業行為は不可。
なんです。
以下は筆者の個人的予想
・以上の理由で沢村のような屋内型飲食店やコンビニは23時に閉店。
・軽井沢ショッピングプラザは敷地内の店舗から店舗へ回遊する
屋外型の営業行為に当たると考えられるので、広大な敷地からの客の退去時間や
近隣への車の騒音対策を考えると営業禁止時間1時間前倒しの20時閉店にして
1時間を退去時間としている?
いつも感じる事なんですが・・・・
最終の北陸新幹線に乗ると軽井沢駅に停車する頃
すでに駅横の広大な軽井沢ショッピングプラザがゴーストタウンさながらに
真っ暗なのをいつもさみしく思ってしまうんです。
いつの日か、東京の年末年始の風物詩となった丸の内仲通りの
黄金色のイルミネーションのような雰囲気を夜の軽井沢町に再現して、
大勢の観光客や通りのお店が活気づく所を見て見たいような気がします。