18年生きたネコのゴハンのはなし
「何見てんだよ」
「とりあえず眠るから」
1994年の夏にひょんな事からウチの家族になった雄猫のリオ。
当時のワールドカップ優勝国のブラジル代表にして得点王の悪童ロマーリオから
名前をいただいた。名前の通り、やんちゃな野郎だったw
リオは2012年の春に旅立った。
その期間18年。
家の前がとてつもない交通量の道路だったので
必然的に室内飼いする事になった↓
生まれてから数ヶ月の時に拾ってきたネコだったのだが、
とにかくやんちゃで飼い始めた当初はドアや窓の閉め忘れに乗じて
すぐ脱出する子だった。
後にも先にも地域内の音声放送で
「**さんのオタクのネコちゃんがいなくなりました。
特徴は**です。おこころあたりの方がいらっしゃったら**さんに
お知らせください。番号は***・・・・」
なんていうの事をさせていただいたのは家だけじゃなかろうかw
家にリオが来てからしばらくして、あまりにも頻繁にトイレに行ったり来たり
しているのに気づいた。
本人を裏返してw見ると股のところが濡れた状態になっている。
どうもおしっこがうまく出ていないような感じだ。
リオを拾ってきた最初の日からお世話になっている獣医師さんの所に
行くと開口一番
「ネコちゃんによくある尿路結石ですね。とりあえず今日は入院して
様子を見ましょう」
との診断。
この時、始めて知ったのだがネコと腎臓疾患の関係性は
宿命に近いものらしく完治というのはほぼ不可能で、
今後は食事と水に最大限の注意を払う他ない事が分かった。
今後、リオはいつまで持つのだろうとその時は暗澹とした気持ちになった。
まさかその後18年もの長きにわたり、自分と一緒にいてくれるとは
夢にも思わなかった。
幸いリオの尿路結石は入院当日におしっこと一緒にコロッと
外に出てくれたようでw大事には至らなかった。
その後、獣医師さんのアドバイスで今後は
常に食事療法食を食べさせるようにとの指導を受けた。
指定されたキャットフードは当時は動物病院でしか購入できない
特別なモノだった↓
結局のところ18年後のある日、リオの腎臓の機能低下がついに生命を維持する値を
突破してしまったその日まで、このロイヤルカナンのpHコントロールが
彼の腎臓を長持ちさせてくれた。
リオには18年の間にいろいろな種類のおやつや他メーカーのサンプル品を
差し出してみたが一回匂いを嗅ぐだけで一切食べようとしなかった。
一切だ。
「あったかいからとりあえず寝るわ」
当時から一般のキャットフードと比べても、かなりの高額な品物だったのだが、
かかりつけの獣医師さんと定期的なコミュニケーションもとれる事で
その後18年間欠かさず同じ動物病院で購入する事になった。
リオがもともと生命力溢れるネコだったのは間違い無いのだが
18年も長生き出来たのは、定期的なじゃれつき遊びwや
水をとにかく飲ませる事・切らさない事、それにこの食事療法食との相性が
極めて良かったのでは無いかと思う。
袋の音が聞こえるだけで家のどこからでもすっ飛んできたものだ。
この食事療法食、マタタビでも入ってんじゃないのかと思うほどにw
と言う事で、
最近ネコを飼い始めた方か尿に問題を抱えたネコの飼い主の方、
一度獣医師さんに相談してロイヤルカナンのサンプル品をいくつか
いただいてきて、ネコちゃんにあげて試してみてほしい。
彼らの本能が相性の良いものか悪いものかを見分けると思う。
もし彼らが長生きしてくれたらリオも喜んでくれると思う。
「ところでオレ、ずーっと寝てばっかりだった訳じゃないからね」