エクスポネンシャルライフ

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時間目線【東京時間】

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山国在住の筆者。
プライベートで行くのとは別に
2・3ヶ月に一度は取引先の商品内覧会に出席する為、
地元から新幹線で東京に出張してきます。

内容的には半日程度で終わるスケジュールなので、
最終の新幹線に乗るまでの時間は完全にフリータイム。

東京では決まった場所に行く事をルーチン化しているんですが
ここを訪問する事は自分にとって本当に重要な意味を持つんです。


ところで皆さん『電波時計』ってご存知でしょうか。
ご自宅ですでにご使用されている方もいらっしゃると思うんですが、
改めてウィキペディアで『電波時計』の定義を調べて見ると

電波時計(でんぱどけい)とは、『標準電波』を受信して『誤差』
を自動修正する機能を持つ時計のことである。”

”『標準電波』とは国家標準または国際標準として
政府機関等が正確な周波数と時刻の情報を送信している電波の事。”

要するに電波時計とは、

放っておいたら
正確な時刻からどんどんズレていってしまう普通の時計じゃなく
正確な情報を含んだ『標準電波』を受信して、常に正確な時刻を表示する時計。


新幹線がまだ無かった中学生の頃。
半年に1回位、平日の朝から学校をさぼって片道3時間の特急列車に乗り、
当時終着駅だった上野駅に降り立った時と変わらず
筆者にとって東京を訪れる目的とは、ただ一つ。

”田舎生活で遅れてしまった自分の中の体内時計を東京時間に合わせる事”

なんです。


在京キー局制作の旅番組の中で
東京在住の芸能人から、こんな典型的なセリフ聞いた事ありませんか?

『東京とは違ってこののんびりとした感じ、好きだなあ』

筆者にとって、田舎ののんびりした感じは間延びしたように感じるんです。
しっかりした芯を持ったコシのある麺じゃなく、伸びきった麺というか。

東京とは自分自身の遅れを補正する為に必要な『標準電波』を発信してくれる場所。

正直、遅れは取り戻せてはいないんですが
少なくとも
『自分がいかに遅れているのか」
は、はっきり認識させられるんですね。

「あっ、これ普通なんだ。これも、もうこっちじゃ普通なんだ。
さっきから良く見るけど、これももう普通かよw」

行かないよりは行って
自己嫌悪に陥って、落ち込んで、
同時にいろいろ楽しんで、最後には笑って帰ってくるんです。


以前、3年弱の東京支社転勤を終えて地元に戻ってきた独身同僚に
感想を尋ねてみたんですが

筆者「東京どうだった?色々、楽しい事あったでしょ?」
同僚「全然。元々田舎の生活の方が好きだし、2度と行きたくない」

出張経験者じゃなくても、周りはおしなべてだいたいこんな感じ。

彼らの休憩時間の話題といえば・・・
協力プレイしているスマホゲームの話題から
地元のラーメン屋、地元の居酒屋、地元のショッピングモール、地元のetc。

彼らは生まれた地元や家族や友達、生活基盤のある近隣の環境に
『標準時間』を合わせている人たちなんです。
周りの環境に自分を適応させるのは実に効率的。

でもここまで読んでくださっているごく少数の方々は多分違いますよね(笑)。

あえて、今いる環境から飛び出して自分の立ち位置を知る事の重要性。

また今月東京で時刻合わせしてきます。