エクスポネンシャルライフ

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駅前目線【東京駅】

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筆者は東京駅では八重洲口から出る事はほぼありません。
時間的に日本橋の百貨店に先に寄る用事があって八重洲口から出る事はあっても
『丸の内口』こそが筆者の東京スタート地点なのです。

天気が良ければ行幸通りの中心、大手町広場に真ん中に立って
赤レンガで復元された美しい丸の内駅舎を目に焼き付けてからスタート。

まるで箱根駅伝のスタートのよう。

最終の新幹線を待つ間も、新丸ビル7階のテラスから
夜の丸の内駅舎を目に焼き付けて帰路に付きます。

他のJR地上駅舎とその周辺地区の個性の違いを楽しむのも
東京散歩ならでは。

都内において長距離移動手段となる地下鉄は
地下にホームがあり、駅舎という建築物が地上に存在しない為
『駅前』という概念が希薄になっています。

筆者の東京行きの手段が在来線の特急列車だった時代、本当にお世話になった上野駅
今も時々降り立ちますが、新しくなった駅構内は当時と比べ、ピカピカ過ぎて
いまだ戸惑いますが、『不忍口』から一歩外に出ればほぼ昔のままの風景。
駅前で不思議なタイムトリップ感覚にひたれるのは今では上野駅原宿駅くらい。


現在は新幹線駅で東京まで直結している筆者の地元ですが
学生時代は隣の市の拠点駅から、特急列車に乗って行きました。

この拠点駅周辺はもともと城下町で、国の重要文化財の歴史的建造物や
街道沿いの宿場町だった頃の面影を残す古い商家が立ち並んでおり、
駅前は大変風情のある景観でした。現在も駅前周辺は落ち着いた当時の面影が残っています。

この駅から北に進むと、今では新幹線駅に衣替えした在来線駅があり、
数年前には地元の戦国武将一族ゆかりの城下町がNHK大河ドラマの舞台として日本全国に名を轟かせました。
駅前ロータリーには主人公の有名武将の銅像がいまも絶えない観光客を駅前で迎えております。

さらに北に位置する新幹線駅は当時冬季オリンピックに合わせて開通させた始発駅で、
駅前周辺は仏閣の門前町を主体にした街並みで、改築前の駅舎は日本では大変珍しい仏閣型駅舎でした。

筆者の地元の隣駅は日本随一の超有名避暑地にあり、皇室とゆかりの深い土地柄から、
古くからの観光地としての側面と新旧の富裕層の所有する別荘地の存在が
老舗の避暑地としてのイメージを保ち続けています。
駅北口は古くから観光客を憧れの空間へと誘う老舗玄関口の役割を果たし、
駅南口は街に巨額の経済効果をもたらすアウトレットモールと直結して
経済の玄関口とも言える役割を果たしています。

最後に筆者の地元駅前の特徴といえば、開業から20年経ちましたが・・・・
特筆する事が無いんです。

上記の沿線駅の街それぞれが特徴的な歴史やランドマークを持っていて
、単独でも観光客を呼び込めるパワーを持っているんですが・・・・。

ただし特筆する事が無いと得する人もいるんです。
それは東京含む大都市から田舎へ移住して来た人たち。

JR東日本の新幹線駅別乗車人数の統計によると
他の駅と比べて新幹線定期券の使用比率が非常に高い。
(同時に定期外、つまり新幹線乗車券・特急券の使用比率は低い)

つまり新幹線通勤者の比率が他駅と比べて圧倒的に多いのが
地元駅の特色。

筆者地元は東京や北関東の大都市に1時間程度で到着出来、
加えて駅周辺の大規模開発が進んでいないおかげで不動産価格が
低調で、ある意味移住コストが非常に良い。
人口は若い世代の流出が続き、減少傾向でこの傾向はしばらく続きそう。

また、これの逆で自費で新幹線に乗り、出掛ける人数が他駅に比べ圧倒的に少ない。

いままではなんとなくの感触程度だったんですが、東日本の他新幹線駅と比較した統計から
導き出される答えは筆者地元が想像以上に保守的な土地柄だったんだと
改めて実感しました。