エクスポネンシャルライフ

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徒歩目線【東京表参道】

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筆者が東京で必ず行く場所、表参道。
明治神宮まで一直線の道路両脇の美しい並木のある歩道。
道沿いに立ち並ぶブランドショップや路地に点在する個性的なカフェ。
原宿と青山という全く違う指向性を持ったファッションの中心地を結ぶ架け橋。

 

翻って、筆者の地元にある商店街。
古くは街道沿いの城下町・宿場町・門前町として賑わった歴史ある地区。
以前は後継者不足で色褪せた暗い雰囲気のシャッター商店街でしたが
今から約15年程前、危機感を持った当時の商店街と自治体とが連携し
活性化事業を推し進めた結果、見違えるように整備された商店街に
全国の同じ境遇にあった商店街の関係者が大挙して見学に訪れたようです。

そして現在。
当時整備された商店街の歩道は歩いている人もまばらで
来訪客とおぼしき人影はほとんど見当たらず。
時間の経過を感じさせる色あせたポスターが散見される店先。

救いと言えば、起業を志す若い世代が閉店したお店を安い賃貸料金で借り
アクセサリーショップや飲食店を開いて、なんとか日中から
シャッターが降りている光景のいくつかを防いでいる状態。

表参道も地元の商店街も、まず通りがあって、両側にお店が並んでいて、歩道があって、
通りを歩いている人がお店で商品を買う事で成り立っている仕組みは同じ事。

違いは

『歩いていて、楽しい』かどうか


昔の表参道の写真を見ると、明治神宮前に伸びているだだっ広い土の道路。
坂の勾配が現在とそっくりで微笑ましいですが、通り沿いにはアパートが建っている程度で
歩くのには面白そうな雰囲気じゃない。

http://kazahana.asablo.jp/blog/2010/05/12/5082650


筆者地元は車がないと生きていけない社会。
商店街って基本は日常的にその通りを歩く人たちとの共生空間だと思うんです。
住民が車を移動手段に選んだ時点で
駐車スペースに事欠く古い商店街より、自宅周辺に絶妙の距離感で配置されたコンビニか
巨大な駐車場を持ったショッピングモール中心の生活を自ら選択したといえると思います。

そんなコンビニかショッピングモールでの買い物かと言うマンネリ化された生活が
東京駅を出た瞬間に(ある意味では駅ナカから)全てが個性あふれる巨大な商店街に変わる東京。


東京や都会の面白くて素敵な面は、縦横無尽に公共交通機関が発達しているにも関わらず、
それぞれの地域内の移動手段は自分の足で歩くという原始的な行為が基本だという事。


表参道では結構な勾配の歩道を青山から原宿へと往復しながら、歩道橋を何度も行き来して、
脇道に入って行って、坂を登って、下って登ってetc
いろんなお店を発見しながら、次来た時にはあのカフェに入ろうとかチェックして。

迷路のような脇道に入って、迷いながらも毎回新たな発見があるのも表参道の魅力。


歩く楽しみが激減した地元での鬱憤をはらすように、東京では歩き続けます。