競争目線【東京サービス】
東京で知人とたまに食事をする事があるんです。
もともとのリサーチ好きに加えて、出来るだけゲストにお食事を楽しんで
欲しい一心から
事前に食べログ等やネットに転がっている評価だけを鵜呑みにせず、
事前にお店に出向いて店舗の雰囲気やロケーションを調査してきます。
さて、筆者は自宅から車で数十分で軽井沢に行けるので、たまにランチしてくるんですが
先日、定期的に行っている某老舗店が移転オープンしたのでリサーチも兼ねて行ってきたんです。
以前の店舗からだいぶ奥まったところに新店が出来たので、迷わないよう行く前に
1回連絡して場所を聞いてみたんです。
ご主人が出られたんですが、なんというか気の無い返事なんですね。
「そこそこの場所を上がってくると看板見えてきますよ〜」みたいな。
到着したお店は大変立派な作り。新店という事もあって大量の胡蝶蘭が
入り口に所狭しと並んでいます。さてこの流れだと・・・・
ネット情報慣れした読者の方は「これって実は味が大したことないパターンでしょ〜」
とか先走ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが（笑）
実際のところは、味はホント美味しいんです！！
しかも大変コスパもよく、遠出してくる甲斐がある味なんです。
で、ちょうど自分以外のお客さんが帰られたので、ご主人と軽くお話してみたんです。
これだけの老舗を続けている秘訣みたいな流れになったんですが・・・・
ご主人「ウチは宣伝なんかしなくっても、もう常連さんが付いちゃっているので
そういう人達だけ相手にしていけば大丈夫なんですよ」
東京で食事するお店の候補をいくつかピックアップしてから
それぞれのお店に不明な点を電話で確認するんですが
毎回感心するのが電話対応が非常に良い事なんです。
もちろん候補になるお店自体がある程度の評判を得てはいるんですが
それにしても、良い席の場所の有無やコースメニューとアラカルトの内容・混み合う時間帯など
電話の後ろでは混雑するお客さんのざわめきも聞こえるので、だいぶお忙しい中とは思うんですが、
こちらが恐縮するくらい丁寧な対応なんです。
予約受付専用とはいえ他の業務もされているはず。
中には超人気店のこれまた人気の席を問い合わせてみたら
「後でキャンセルされても構いませんので、とりあえず仮にこのお席確保しておきましょうか？」
なんて事も。
それ以外にも、席が予約出来ないお店のランチに出向いてみるとあいにく満席の場合に
「本当に申し訳ありません。もうちょっとしたら、＊＊の席のお客様が空くと思うので
もう少しお待ちいただければご用意いただけると思うんですが・・・・」
東京にお住まいの皆さん、これって普通の事なんですか？（笑）
思うに、東京ではちゃんと「競争原理」が働いていると思うんです。
もちろん全部の飲食店とは言いません。
東京では女の子と行きたいと思うレベルのお洒落で美味しいお店って
かなり競争が激しいんじゃないでしょうか？
電話対応でも緊張感を持って対応しているであろう事がひしひしと伝わってくるんですね。
人気店でもお客様一つのSNS投稿でお店の評価がガタ落ちになる。
もし電話してきた人が覆面調査員の方だったら？などなど
そんなわけで、自分のお店選びの基準は
軽井沢の常連さんだけ相手にして長く続けられるような店より、
仮に今回一度だけの訪問になったとしても、特別な対応と緊張感を持って接してくれるお店の方を
選びます。
結果的に東京でもそういうお店にリピーターとして通い続けています。
オススメ
とりや幸
